MoneyConnection®についてもっと知りたい方
MoneyConnection®についてわかりやすい資料をお送りします。
プログラムの詳細を知りたい、プログラムの実施を検討してみたい場合は、
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就学、就労、職業訓練のいずれも行っていない「無業状態」の若者(15~39歳)は2019年で74万人に上るとされ、前年調査からは3万人増えています(総務省『労働力調査(基本集計)2019年平均結果』)。
これは経済動向など個々人の責任に依らない側面を持つ社会で取り組むべき課題です。
そのなかでもとくに、学齢期の世代は、ひとり親家庭や経済的な困窮世帯の増加、不登校経験といった従来ある事情に加え、海外にルーツのある家庭や多様な性の存在など、これまでは顕在化していなかった「生きづらさ」が複合的になっているのが特徴です。
意図せず無業になるリスクは誰しも持っていますが、ひとたび無業になると社会的な居場所を失い孤立状態に陥ります。孤立してしまうと自分自身が助けを求めることが難しく、また、社会からもその存在をみつけることが難しくなります。
生徒や学生のように、社会とのつながりを持っている時期に、お金に関する正しい知識や金銭感覚、将来の選択肢、あるいは困った時の相談先など、生きていくために必要な情報を提供することは、無業化を防ぐ有効な予防策の1つです。
MoneyConnection®は、無業化や孤立の予防を目的とした「金銭基礎教育プログラム」。
つぎの3つの役割を通してそれを実現します。
1. 将来の自立について考える「きっかけ」づくり
進路ガイダンスなどで、進路選択や将来の自立した生活を考える
「きっかけ」づくりに有効なキャリア教育プログラムです。
ファシリテーターによるワークショップ型の出張授業だけでなく、先生方が独自に教材活用することも想定したプログラム設計になっており、ニーズに応じていろいろな場で利用することが可能です。
2. 多様な大人とのかかわりを通してお金と仕事をリアルに体験
将来についてリアルに想像力を膨らませることは、無業化を予防するうえで大切なこと。多様な経験をもつファシリテーターがプログラム運営に関わることにより、学校の先生以外の大人のリアルな価値観に触れる機会が生まれます。
社会にはどのような選択肢があり、どんな課題に直面するのか、そのとき大人はどのように解決しているのかなどを体験に基づいた言葉で伝えることで、生徒たちは将来の自分や、生きていくために必要な「お金」と「仕事」を具体的にイメージできるようになります。
3. 楽しかった記憶が次の一歩の支えになる
MoneyConnection®では、1つの正解や価値観を押しつけることはしません。ゲーム感覚のシミュレーションで生徒たちの価値観を揺さぶり、すべての生徒がワークを楽しむことに重点を置いています。楽しむことで「あのときの授業」として記憶に刻み、将来、社会とのかかわりや仕事のことで助けが必要となったときにその記憶がつぎの一歩を踏み出す支えになる。
MoneyConnection®が一番大事にしている役割です。
多くの金融教育や金銭教育が株や投資、経済などの解説に重きをおいているのに対し、MoneyConnection®はあくまでも金銭『基礎』教育という位置づけです。テーマは、これから社会を経験する若者が、生きていくために最低限必要となる身近な「お金」の話です。
シミュレーション形式でリアルな将来を疑似体験し、生きるためには「お金」が必要なこと、いろいろな稼ぎ方があることなど、「お金」が「将来の選択肢」に深く関わることを認識します。そのうえで、どの選択肢も自分で選ぶことができるという気づきにつなげます。
「お金」と「仕事」は、あくまでも入り口に過ぎません。「お金」の本質を知り、日々の生活を振り返ったり、人生を考えたり、人との関わりや社会とのつながりについて考えるきっかけにしてもらうことが一つのゴールです。
「社会はおもしろい」「大人はおもしろい」と感じることが、「社会との接し方」を前向きに捉える第一歩となり、無業化の予防につながると考えています。
2006年の提供開始から15年間、プログラムを構成する教材自体はその内容を変えることなく今日まで活用されています。それだけ完成度の高い教材として各所から認めていただいた結果です。それでも、社会環境や学校、生徒の状況などの移り変わりを背景に、延べ20万人近い生徒にプログラムを提供するなかで、どうすれば伝わりやすく、より楽しんで参加してもらえるかを常に検証し、展開の仕方について改良を重ねて進化させてきました。
ノウハウを培うなかで生まれたのが、「情報提供者に徹すること」や「生徒の発信を無視しない」といったプログラムを提供する側が守るべき原則です。それにより「教えない・教え込まない」「価値観を押しつけない」というポリシーを徹底し、生徒たち自身の「気づき」を大切にしたプログラムを提供することができています。
また、理屈や定義などの堅苦しい説明を抜きにして開始早々生徒の気持ちをがっちりつかむ構成や、テンポよく畳みかけるスピード感など、ゲーム世代の若者を飽きさせない工夫が施されているのも、このプログラムの魅力です。
MoneyConnection®を通して、すべての若者に、将来を選ぶことの大切さと社会とのつながりを感じてほしい。それが私たちの願いです。今後は、高等学校だけでなく、大学や、若者支援施設、少年院などの更生施設での活用も提案してまいります。
そのためには質の高いプログラムをいつでも受けられる環境をつくることが必要です。
地域のNPO法人や民間企業、任意グループの方たちと連携し、各地で普及していただくためのしくみとして「公認実施団体制度」を導入。若者と地域社会をつなぐ活動を応援し、MoneyConnection®の価値や質をそのままに各地で展開できるようサポートします。
すでにいくつかの地域では地方銀行やNPO団体を中心にした動きが始まっています。