神奈川県立大和東高等学校

●実施日:2007年6月15日 ●学年:1年生 ●人数:278名 ●時間:50分


講師の問いかけが、生徒を授業に引き込んでいく

神奈川県立大和東高等学校では、1年生全員を対象に各クラスごとにプログラムを実施した。先生以外の講師、ファシリテーターとして参加した新生フィナンシャルの社員、視察に訪れた横浜市の職員…。授業が始まる前、ふだんと違う雰囲気に、生徒たちはとまどいと期待感が入り交じった表情を見せていた。

一人暮らしの生活コストを考えるワークから授業はスタート。まずは生徒が、費用項目が書かれたシートに自分が予想した金額を記入。講師が相場金額の発表を始めると、教室が一気に活気づく。「じゃあ1カ月の衣服費。1万円以上だと思った人、手をあげて」と講師が生徒に呼びかけると、数人の生徒がおずおずと手をあげる。全国平均は4066円と講師が言うと「少ない!」という声があちらこちらから聞こえてくる。国民年金の金額を発表する時、講師が今話題の年金問題について触れると、真剣な顔で聞き入る生徒たち。 高校生になってまだ2カ月。「自分で生活していく」ことをリアルに感じられなかった生徒の意識が、少しずつ動きはじめた。

生活をシミュレーションして気づいた、将来を選ぶ一つの基準

「これからみんなに、このカードを使った人生ゲームをしてもらいます」という講師のかけ声で、稼ぎ方/働き方から生活をシミュレーションするワークが始まった。「ゲーム」という言葉に反応してか、生徒が一斉に顔をあげる。 まず「稼ぎ方・働き方カード」をひき、フリーター・派遣社員・正社員のグループに分かれる。さらに「月収カード」をひくと生徒から「やった!100万円」という喜びの声や「15万円しかないよ…」という落胆の声があがる。なかには「フリーターで100万円なんて、ありえない」と苦笑する生徒も。次は自分のひいたカードをもとに、ワークシートを使って、働く時間や自分が自由に使える時間を計算、生活をシミュレーションしていく。

その時、授業の最初に行われた生活コストのシートと生活をシミュレーションするワークシートを見くらべながら、一人の生徒がぽつりと言う「これじゃ経済的に厳しいよね」。今まで意識していなかった「生活」と「お金」の密接な関係に生徒たちは気づきはじめた。
活発な意見が飛び交う、にぎやかな雰囲気の中で授業は終了。生徒たちは稼ぎ方・働き方で生活が変わることを実感したことで、将来を選ぶための一つの基準に気がついたようだ。

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2017年8月31日現在

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